“最後の一針” スレンダーラインドレス (2012.June.H様)

聡明で明るく朗らかな雰囲気と、すっきりとした美しいプロポーションの魅力を最大限に引き立てるよう、モダンかつナチュラルなスレンダーラインのドレスにお仕立ていたしました。
シルクサテンとシルクシフォンの身頃には美しいレースのモチーフを一面に散りばめ、スカート部分のレースに溶けていくようにお作りいたしました。

 

製作:ウェディングドレス、ベール

 

STORY

ご新婦さまのおばあさまが30年ほど前に、娘さんであるご新婦さまのお母さまへ手作りされた、美しい総レースの袖つきエンパイアラインのウェディングドレスを、ご新婦さまご自身のウェディングドレスへ仕立て直してほしいとのご依頼をいただきました。
おばあさまの込められた想いを傷つけないよう大切にするため、極力 布を切ることなく縫い目をほどき、レースを一枚布として取り出し、スレンダーラインのドレスとして新たにお仕立てし直しました。

願いを込めた "最後の一針"

おばあさまの手作りのドレスから取り出したレースから、少しだけモチーフを一枚一枚切り出して、それを身頃の装飾として使わせていただきました。
そのモチーフを身頃に縫い付ける際、お母さま、お父さま、そしておばあさまがアトリエにお越しくださり、仕上げの一針ずつを入れてくださいました。特におばあさまは感慨深げにじっくりと見てくださり、嬉しそうに丁寧にレースに針を入れてくださいました。
時を越えて、おばあさまとお作りさせていただいているようで、大変貴重な経験をさせていただきました。